QMLとは

Quantal Mind Learning

1.Quantal Mind Learning(QML)につい

Quantal(クオンタル)とは、東京大学・道徳感情数理工学研究室の光吉俊二特任准教授が提唱する、Digitalの次世代概念です。

※Quantal:登録商標「日本数理研究所(旧光吉研究所)」
「An Artificial Ego Architecture〜人工自我の基本設計」DHU JOURNAL Vol.07 2020 東京大学大学院工学系研究科 特任准教授 光吉 俊二ら

Quantalの数理は、0と1の二進法や二元論による分離量だけを扱う数理ではなく、Digitalの性質と量子的性質も含み超えて、0と∞の連続量までを演算対象とします。
研究室では、人工自我(AE)の研究を通して、ロボットやAIに自発性を実装することや、道徳制御、行動制御を付与することを研究中。現在、論文発表(DHU)、PCへの実装成功、特許申請などが鋭意進行中です。
Quantalという、AEに意識や道徳をもたらすための世界初の計算概念が日本で生まれ、その社会実装が今、黎明期的に始まっています。

Quantalという概念を含めたこの新たな数理を加え、この世界全体を統合的に表現する数理全体(四則演算に新たな四則演算を加えた八則演算)を、私たちは「器算(UZWA算)」と呼称しています。

そしてQuantal Mindとは、この数理が提示する新たな概念を、広く人間教育の領域に応用し、それによる意識(Mind)の学び、拡張、変容を企図した名称となります。
QMLは、Quantal Mindを学び、それを応用するための、これまでにない画期的なLearning Programです。

2.時代状況から見たQMLの意義

2020年に始まったコロナ禍を象徴に、VUCAと呼ばれる変化の波が激しくうねる時代。

旧来の知識教育や合理的理性だけでは対応困難な社会課題に対して、新たな智慧が必要とされています。

また、DXやSDGsといった、時代を牽引する方向性が提示されている中、子供から大人まで、従来の教育の枠よりも柔軟で広範な、新たな学びが求められています。
一方、高度情報社会と二極化するストレス競争社会の中で、学校や企業におけるマインドフルネス瞑想などの導入や、ティール組織的な意識変容、組織変容が志向されています。

私たちはこの意識変容の潮流に対して、数理に裏付けされた体系へのアップデートが必要だと考えています。

進むIoT実装や5G以降の時代に向けて、STEAM教育の拡充、進化が求められ、幼児期からインターネットやSNSに触れるデジタルネイティブや、AIネイティブとも呼ぶべき世代層の意識に対しての、新たな学びの指針を提供すべき時です。
今後予測されるXRデバイスの発達も相まって、世界が時空間を超えたつながりを加速する中、リアルとバーチャルの安定かつ有益な認識フレームの提示も、人間教育における重要なテーマだと言えるでしょう。

そして、多様性が謳われる世界の中で、単に概念や理想に止まらず、実社会を共生共栄に導くための道徳次元の進化と、そのための意識の拡張、変容が必要とされる時代でもあります。

QMLは、このような時代状況に対し、人の意識の変化の新境地を開くメソッドとして、社会変革の一翼となることを企図して開発されました。

3.QMLのコア概念、Central Wisdom(CWについて

Quantal数理は、宇宙の全てを記述する理論として、物理学でいう万物の理論(TOE)としての可能性を持ち、数式としてはこのように記述されます。

TOEとしての学術界での更なる物理実験・議論は今後の展開に期待しつつ、この数理が明らかにした宇宙の根本概念を実社会に活用していくことは、大きな価値があるでしょう。

TOEとしての性質上、そのシンプルかつ本質的な理は、多様な現象界の法則や解釈にも適用、応用しうる、扇の要のような役割と機能を持ちます。
そこで、数理から、その最も原理的な概念を抽出してこれをさまざまな領域に応用しやすくするために、上記の数式をCentral Wisdom(CW)として位置付けました。

数理としてのCWが持つ「要(かなめ)の叡智」という普遍性を、人間教育の領域や人と地球を一連の超生命体と捉え全体の健康を実現していくプラネタリーヘルスの実現、ポスト資本主義となる新しいローカルシステムの構築など、様々な分野に派生的に接続させながら、その実用性や有効性を押し広げていきたいと考えており、QMLにおいては、CWがあらゆるラーニングの核として、ハブ機能を発揮するものとなります。

4.CWの各分野への基本的な応用、展開

すでに研究室で進められている工学分野、実験物理での実証への応用を始め、Quantalの概念と器算が提示する新たな数理は、数学界全般の知の大刷新をもたらしうるものです。

それは同時に、数学や物理学のみならず、論理学や哲学、宗教学、経済学など、専門分化された学術体系を大きく分野横断し、接続、統合させる働きへとつながるでしょう。

CWは、宇宙の普遍的な理を異なる角度から探求してきた文理知識の統合を果たし、既存の知の体系をアップデートした、新たなる総合知の基準となりえます。
4つの新たな演算子からなる「器算」が、意識と概念を扱う性質を持っていることから、人間の意識の構造の学びと、実践的な実用知への応用を推し進めていきます。

特に、割り算の概念に象徴される分離と断絶、排除の意識構造から、新しい算術の概念の学びを通して、メタ認識の階層へと拡張を促せるでしょう。
これは、経済産業省が平成29年に、新たな社会人基礎力として「啓示的知性」の価値を謳っていたように、自在な発想や創発的な知性の開花を促進させる意味につながって行きます。

AIとの共生社会に向けて、テクノロジーを扱う人間の道徳次元の上昇を促し、翻って人間社会の調和や和合に向けた指針と方向性を提唱する。そうして、多様化する情報社会において、子供達の個性と未来を美しく奏でる、新たな文明社会の「器」を創っていきたいと考えています。

5.QMLによる学びと意識変容の期待効果

現段階で構想しうる代表的なものとして、下記の項目を挙げておきます。

1. 俯瞰的視点から柔軟で多角的な発想力を
二元論が生みだす実社会と人生の諸問題への客観的理解の視点を得る。俯瞰的な視点の拡張により、柔軟で多角的な発想力を開花させる。

2. シンプルな人間理解から自己認識力メンタルマネジメント力向上を
人間の意識の構造の要点をシンプルに抑えることで、自己認識能力を向上させ、安定的なメンタルマネジメントの能力を促進する。

3. 「宇宙の外」を理解し概念の解体と創造力を
CWが提示する「宇宙の外」という概念の理解を通して、既存の教育によって構築された概念の柔軟な解体力と、創発的知性による創造力を育む。

4. つながりを理解し他者との共感と自己肯定感を
自他非分離の世界の拡張概念を通して、共感力や相互理解力、多様性の受容の能力や、自己肯定感、意思決定能力などの上昇を促進。

5. 二元論を超えた繋がりから心の安全とチームの組織力を
二元論を超えた概念を共有することによる心理的安全性の向上と、その派生としてのチームや集団の協力・協業能力や組織パフォーマンスの向上。

6. CWから本質をシンプルに理解し総合知の向上を
CWを起点とした認識の視座を得ることで、一見難解な科学の原理や哲学の本質をシンプルに洞察し、統合的知見で連結させる、総合知の能力向上。

7. 宇宙創成の数理を理解し自己の主体性と創造性、柔軟性の向上を
宇宙の創成の数理の理解を通して、自分の人生への主体的な創造意志の成長を促すと共に、変化に柔軟に前進するレジリエンス能力を向上。

8.Quantalから情緒的意識を育む
Quantalという概念が二元論的な論理性を超えた意識や思考を誘発することから、日本文化に深く根ざす情緒的意識を新たなアプローチによって育む。

6.QMLの実施、導入について

本資料はあくまで基本概念の説明のため、QMLを学校や企業など実社会で実施するに当たっては、具体的なニーズや目的に応じて、相談の上でのカスタムメイドのプログラムとなります。
実施に際しては、器算の数理の説明と、人間教育としてのQMLの比重をどの程度にするかは、これもニーズや目的に応じて設定して行きます。

対象、人数、実施方式(オンラインorオフライン)などにより、レクチャー式、ワークショップ式、実践への落とし込みを主眼としたファシリテーション式など、最適な手法を取り、開催状況に合わせて、スライドを中心に、ホワイトボードや教材的な道具の併用、参加者同士のシェアや紙資料などを使ったワークなど、随時最適化いたします。

また時間や回数は、基本的に実施目的から逆算して、どんな内容をどこまで概念として共有し、また実践的変化へと落とし込むかにより組み立てる形となります。

正式な実施に当たってはご担当者さまとの相談の上、書面にて決定事項とさせて頂きますが、ご質問やご関心事項など、どうぞお気軽にお問い合わせください。