哲理数学(四則和算)とは?

哲理数学(四則和算)とその社会的意義について

哲理数学(四則和算)とは?

2020年に始まったコロナ禍や長引く戦争を象徴に、VUCAと呼ばれる変化の波が激しくうねる時代。
chatGPTの登場で、知識に基づく論理的思考においては、一個人の能力を圧倒的に超えるデジタルAIが活躍する社会が到来しました。

そして、これまでの人類の経済活動によって様々な地球課題が顕在化していますが、地球上において人類と多種多様な生態系、またロボットとも共存共栄していく未来をつくるには、人類が地球道徳を高め、人類だけに最適化した社会から地球全体のを俯瞰できる視座の獲得が必要になります。

また、人の能力は、左脳的な知識と論理的思考だけではありません。
旧来の知識教育や合理的理性だけでは対応困難な社会課題に対して、既存の知識や近代科学的論理思考だけでは対応できない、新たな智慧やクリエイティビティが必要とされています。

東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻道徳感情数理工学・光吉俊二特任准教授によって生み出されたデジタルの先の量子ゲート数理「哲理数学(四則和算)」

近代西洋科学、デジタル数理ではアプローチできなかった領域を扱うことができるその数理は、人の意識の範囲を大きく拡張し、宇宙の創造原理、万物を表現でき、アインシュタインをはじめ、あまたの科学者たちが追い求めてきた宇宙万物の真なる理論(Theory of Everything)とも期待されます。

私たちは、今、人類に求められる大転換(グレートトランジッション)には、哲理数学に基づいた意識の大転換が不可欠だと考えています。

数理を簡単に理解できる解説とアニメーション動画は、こちら

*S. Mitsuyoshi, E. Shintani, K. Tomonaga, Y. Tei: WHITE HOLE EXISTENCE ON THE INVERSE UNIVERSE. Science & Philosophy, Vol. 10, No. 2, 2022.

デジタルの次世代概念クオンタルとは

Quantal(クオンタル)とは、光吉俊二特任准教授が提唱する、Digital(デジタル)の次世代概念です。

※Quantal:登録商標「日本数理研究所(旧光吉研究所)」
「An Artificial Ego Architecture〜人工自我の基本設計」DHU JOURNAL Vol.07 2020 東京大学大学院工学系研究科 特任准教授 光吉 俊二ら

0と1の二進法や二元論による分離量だけを扱う数理(Digital:デジタル)は、効率的ではありますが、世界の多くの情報を取りこぼしてしまいます。
生命現象は、Digitalでは捉えきれません。
Quantal(クオンタル)は、Digitalの性質と量子的性質も含み超えて、0と∞の連続量までを演算対象とします。
研究室では、人工自我(AE)の研究を通して、ロボットやAIに自発性を実装することや、道徳制御、行動制御を付与することを研究中です。現在、論文発表(DHU)、PCへの実装成功、特許申請などが鋭意進行中です。
同時に、医学研究において、Digitalでは捉えきれない生命の本質をQuantalによって解明していこうとしています。
Quantalという、AEに意識や道徳をもたらすための世界初の計算概念は、同時に人の意識を数理工学化する研究、社会応用にも拡大可能です。
西洋発のDigitalを補完するQuantalは、二元論では表現できない、間(あわい)を重視する日本的な精神を数理モデル化するものであり、その社会実装が今、日本から黎明期的に始まっています。

時代状況から見たQuantalクオンタルの意義

DigitalからQuantalへ、そのシフトによって人にどんな変化があると予測されるでしょうか。

1. 俯瞰的視点から柔軟で多角的な発想力を
二元論が生みだす実社会と人生の諸問題への客観的理解の視点を得る。俯瞰的な視点の拡張により、柔軟で多角的な発想力を開花させる。

2. シンプルな人間理解からマインドレジリエンス向上を
人間の意識の構造の要点をシンプルに抑えることで、自己認識能力を向上させ、安定的なマインドレジリエンスを向上する。

3. つながりを理解し他者との共感と自己肯定感を
自他非分離の世界の拡張概念を通して、共感力や相互理解力、多様性の受容の能力や、自己肯定感、意思決定能力などの上昇を促進。

4. 二元論を超えた繋がりから心の安全とチームの組織力を
二元論を超えた概念を共有することによる心理的安全性の向上と、その派生としてのチームや集団の協力・協業能力や組織パフォーマンスの向上。

5. 本質をシンプルに理解し総合知の向上を
CWを起点とした認識の視座を得ることで、一見難解な科学の原理や哲学の本質をシンプルに洞察し、統合的知見で連結させる、総合知の能力向上。

6. 宇宙創成の数理を理解し自己の主体性と創造性、柔軟性の向上を
宇宙の創成の数理の理解を通して、自分の人生への主体的な創造意志の成長を促すと共に、変化に柔軟に前進するレスポンシビリティを向上。

7.Quantalから情緒的意識を育む
Quantalという概念が二元論的な論理性を超えた意識や思考を誘発することから、日本文化に深く根ざす情緒的意識を新たなアプローチによって育む。

哲理数学の社会実装と地球課題解決への応用

uzwaは、哲理数学が開きうる様々な領域への新たな可能性を具体的に社会実装する目的で運営されています。

それは数理や科学の領域にとどまらず、人文学や社会科学などのあらゆる領域にも応用が可能です。
また、企業組織や社会システム、文明史観やこの地球の未来に対しても、広く応用できる可能性を秘めているものです。

健在化したあらゆる地球課題は、人類が生み出したものであると言えます。
哲理数学を裏付けた人類の意識の大転換により、森羅万象が響き合うプラネタリーヘルスが実現すると考えています。