クオンタル解説

誰でも分かる大和算vol.3

割り算の矛盾を突きつめたら、宇宙全ての創造の原理が解けちゃった!
新しい数理「大和算」を、子どもから大人まで理解できるよう、簡単なアニメーションにしました。

デジタルの先の最先端「クオンタル」とは何か?
vol.3では、最新型のクオンタル・ロボットQちゃんが、「クオンタル」について解説します。

vol.1からvo.2で、割り算の矛盾デジタル(分離数)とアナログ(連続量)の違いを説明しました。
vol.1,2は、以下のリンクからどうぞ。

デジタルの先にある最先端「クオンタル」とは?

人の心は、当然、デジタルだけでは測ることができません。
なぜなら、条件や状況が変われば、毎瞬間、揺らいでいるものです。

人の心は、クオンタル(Quantal)。さらに、この世界も本質的にはクオンタルです。

「好き」か「嫌い」か?デジタルの心

「好き」か「嫌い」か?
この二者択一は、デジタルな判断です。
そして、「好き」だけを良しとして、「嫌い」なものを排除しようとすれば、それは、半分に割って半分を消し去ってしまう「割り算」的な二元論とも言えます(動画解説vol.1参照)。

でも、実際には、人の心は「好き」OR「嫌い」だけではなく、その間をグラデーションのように揺れ動いているものです。

人は、本質的には連続しているこの世界を、分かりやすく認識するために、AとBを別々のものとして区別していきます。
分離したものを数えるのが、デジタル(分離数)です。

デジタルが劣っているというわけではなく、人がこの世界を認識するために、必要な概念です。

ただし、デジタルに色々なものを分離して、自分と違うもの消し去っていこうとする心の動きが、人を本来は連続しているはずのこの世界から分断し、孤独にし、近年の要素還元主義(リダクショニズム)を生み、視野狭窄に陥らせてしまったのではないでしょうか?

現在のコンピューターや機械学習、AI(人工知能)は、0と1の二進法であるデジタルを基にしています。
デジタルなAI(人工知能)が人を超えたり、本当のパートナーや友人になることなど、あり得るのでしょうか?
どうやら、あり得そうにありませんね。

デジタル오アナログ=クオンタル

そこで、クオンタル(Quantal)です。
「好き」と「嫌い」つまり、1と0の間には、∞から0の無限のグラデーションであるアナログ(連続量)が存在します。
「好きでも嫌いでもない」状態や「好き」と言っても「死ぬほど」なのか「かなり」なのか「まぁまぁ」なのか、その度合いは連続的に変化します。

それが、人の心の動きであり、感情の機微(きび)であり、情緒です。

最近では、むしろ人の心もデジタル化されてしまい、こうした揺らぎや連続性を忘れて、「好き」か「嫌い」、「白」か「黒」、つまり、1か0しかないという極端な考え方が増えています。

完全な白、完全な黒というよりも、人の心も含めたこの世界は概ねグレーですし、マルチカラーのグラデーションです。

クオンタルは、デジタルとアナログを同時に含む次世代概念です。
デジタルは、様々なものを区別して、人の認識を助けますが、同時に、連続的な度合いも同時に計算ができます。
0か1であるデジタル、0から∞までの連続的なアナログを、同時に計算し、表現することが可能です。

東京大学道徳感情数理工学のラボでは、AEに意識や道徳をもたらす目的で世界初の計算概念を基に、研究・開発が行われています。

クオンタル・ロボットが実装したら、ついに、人とロボットが友達になれる未来が訪れるのではないでしょうか?

その時に、人がデジタル思考をしていたら、ロボットに諭されてしまうはずです。
(道徳心と共感力を持ったロボットは「怒る」というよりも、優しく寄り添い諭してくれるでしょう)。

重算・오 f

ここで、新しい4つの演算子3つ目の「重算(かさねざん)」が登場します。

A 오f B

vol.2で登場した動算では、「오」という記号が出てきました。
重算では、「오f」という関数「f」が登場します。

AかBというアナログの判定。
連続するAとBの間の比率x:yの変化を、関数fとして、「오f」という記号を使って表すのが重算です。

重算は、AとBが分断しているのではなく、連続しており、さらに、重なり合っているということを表現します。
この重なり合いが、この現実世界の創造の原理です。

次回、vol.4では、重算をより詳しく説明します。


「An Artificial Ego Architecture〜人工自我の基本設計」DHU JOURNAL Vol.07 2020 東京大学大学院工学系研究科 特任准教授 光吉 俊二ら