UZWAの叡智で、wisdom2.0日本人初のエントリースピーカーであり、悟りの智慧の社会実装をリードする・内海昭徳氏による『Beyond Teal』が発売になりました。
ティール組織の先、ティールを超え、ティールをも包む次世代の未来型組織論。
その智慧は、御遠忌1400年の聖徳太子にあった。
出版記念講演会 2022.1.9(日) am10:00~11:45
【内容】
2018年に発刊され、組織論の新たなステージを開いた、フレデリック・ラルーの『ティール組織』。
その中の一節、「ティールを超えて」には、次のような記述があります。
「統一意識は悟りであり、明瞭な見通しと深い思いやりを持っている。さまざまな伝承の中でこの段階に到達した人々の物語は、彼らが二元性を完全に超越していることを示している。
(中略)時間の制約の中にも、無限の中にも生きており、空間も時間もない視点から今ある現実を見ている。」
ビジネス書の世界的ベストセラーにこのような方向性が明示されているこの時代、悟りの智慧をリテラシーとして共有し社会実装することは、徐々にひとつの潮流となっていくでしょう。
では、「統一意識・悟り」のリテラシーの要点とは、どのようなものなのか。
そしてそれは、どのように応用され、「ティールを超えた」次なるパラダイムを組織と実社会にもたらせるのか。
ラルーの問題意識を受けてこのテーマに対して思いを巡らせる時、ここ日本においては既に1400年前、「達(さと)れるもの少なし」との認識のもと、悟りの智慧を組織変革に活かそうと挑んだ哲人リーダーがいたことに気づきます。
誰もが名を知る聖徳太子と、「和を以て貴しと為し」という言葉。
そこから無尽に汲み出される、現代を生きる私たちへのさまざまな気づきと指針。
通常私たちが見聞きする『日本書紀』を元にしたものではなく、語られざる書物『旧事紀白河本』に描かれる、聖徳太子のもう一つの実像と十七条憲法。
それらを思索の核に、本書姉妹本『経営者のための悟りリテラシー講座』を土台としながら、ティールの次のステージ、「ヴァイオレット型」の和の組織ビジョンをさまざまな角度から描き出した一冊。
時代を超えた普遍的な叡智を未来型の組織ビジョンへと接続し、そして新たな「紫の和道」への広がりを喚起させる、現代日本人の必読書。
はじめに
序章
ヴァイオレットへ 意識の射程範囲の拡張を
ティールの、その先へ
6つ目の音符を加える
Think Outside the Box
ヴァイオレット(紫)の意味するもの
悟りリテラシーの5つのキーワード
第1章
日本のエートス「和の精神」のアップデートへ向けて
和の精神という日本の「エートス」
和の精神の発令に至る、組織改革までの背景
六〇七年・敬神の詔と「神祇(じんぎ)の祭祀」
天寿国繍帳にみる聖徳太子の仏教観
全体性(ホールネス)と和の組織ビジョンの共振
玉虫厨子から読みとく「和と忤い、黨と達り」
「黨」とは「尚ホ黒シ」、人の無明の分別智
山背大兄王の最期に「和の丈夫」を想う
第2章
『旧事紀白河本』から新たに観る聖徳太子の実像と「神教経」
『先代旧事本紀 白河家三十巻本』について
神教・儒教・仏教の「三教」による「道の行い」
「リーダー聖徳太子」が歩んだ組織変革初期の王道
人材登用とチームパフォーマンスの向上
冠位十二階にみる「徳」と「あり方」の理念共有
遣隋使の請願にみる「創発的進化」の仕組み
「経典本紀所収 神教経・宗徳経」と『天皇紀』『国記』について
神儒仏の奏上と「総合知のメタ視点」
神教経 一心(ひとごころ)第一
神教経 五心(いつごころ)第二
神教経 宗徳(かんみなもと)第三
第3章
「経典本紀 憲法」とヴァイオレット型の組織ビジョン
「十目一心」の道の歩み
もう一つの十七条憲法
第一条、第二条
第三条〜第八条
第九条
第十条〜第十二条
第十三条、第十四条
第十五条、第十六条
第十七条
補足参考資料:十七条の組織診断リスト
第4章
組織変容は意識変容から ヴァイオレット型応用十七項
ヴァイオレットの「無形の形」と「方円自在」
コズミック・システムと「宇宙の中・外」という概念
応用1. 二元性と現象に囚われない心の器
応用2. Self-Awareness ①アイデンティティの拡張
応用3. Self-Awareness ②至高のアイデンティティ・神我不二
応用4. Self-Awareness ③自己観照の視点の置きどころ
応用5. 自己受容感・自己肯定感・自己効力感
応用6. メンタルマネジメント能力
応用7. マルチアイデンティティ能力
応用8. 視点スイッチング能力
応用9. ラポール形成・共感能力
応用10. ゼロ傾聴能力
応用11. 鳥瞰的ファシリテーション能力
応用12. 中今の意志決定能力
応用13. 情報場活用の現実創造能力
応用14. 直観・インスピレーションを磨く
応用15. 難局での反転創発、好転体質の力
応用16. 情報の編集デザイン能力
応用17. 宇宙の普遍構造を活用する
第5章
「ヴァイオレット組織」探求・実践のための「5つのさとり」
一四〇〇年の遺産のその先へ
1.リテラシー共有・応用のための「智り」
2.身体性を通した五感の奥の「悟り」
3.自己返照を通した「覚り」
4.関係性から気づく「差取り」
5.場のエネルギーによる「達り」